2023年度「放生祭」は9月16日・17日に開催
若狭地方最大の秋祭り「放生祭(ほうぜまつり)」が9月16日、17日に開催されます。
福井県の無形民俗文化財に登録されている「放生祭(ほうぜまつり)」は山車、大太鼓、神楽、獅子の4種類の演しものが若狭おばまの町中を巡るお祭りで、約380年の歴史を持つ若狭地方最大の秋祭りです。
放生祭とは?
八幡神社の例祭で、古くは放生会(ほうじょうえ:捕らえられた魚や鳥などを野に放し、殺生を戒める行事)が行われていたこともあり「放生祭」の名で親しまれています。
神輿や大太鼓、神楽、獅子、山車などの演し物が2日間にわたり旧小浜町内を巡航し芸を披露します。これらの演し物は江戸時代に小浜城下の町人居住区であった24区が担当し、隔年で12区ずつが出ています。
中には、江戸時代の祇園祭礼の頃から300年以上の歴史を持つものもあります。ひとつの祭りに4種類の演し物がでる祭りは全国的に見ても珍しいお祭りです。
放生祭り唯一の神輿
放生祭に出る唯一の神輿は2年に1度、八幡神社のご神体を泰載して氏子各区を巡る。もともと八幡神社にあったものを香取区が譲り受け巨額を投じて修理した歴史があります。
2023年担当
香取区
4つの演し物
大太鼓
直径90cmほどの大きな太鼓と鉦による囃子に合わせて2人1組や3人1組の棒振りが勇壮に立ち回る光景が見処のひとつ。
2023年担当
広峰区、住吉区、大宮区、鈴鹿区、大原区
山車
屋根付き2階造り、1階前部に出囃子を張り出した形が特徴の山車。約10数曲から20数曲の囃子を持ち、1階には大太鼓・小太鼓、2階には笛の囃子方が乗り込み道行きする。神社や各区の本陣前では出囃子で子供二人が小太鼓を打つ姿が見処のひとつ。
2023年担当
清滝区、今宮区、竜田区、飛鳥区、塩竈区、生玉区、酒井区、貴船区、浅間区
神楽
神楽の本屋台には囃子頭が載るが、囃子舞いはなく、優雅で繊細な音律の神楽囃子を聞かせる。本屋台の大小2つの太鼓と笛の囃子で道行きし、神社や各区の本陣では前屋台の二つの小太鼓と笛の囃子を奉納する。
2023年担当
神田区、白鳥区、津島区、鹿島区、白鬚区
獅子
老若2匹の雄獅子と1匹の雌獅子が笛と歌に合わせて、胸につけた締太鼓を打ちながら舞う姿が見処のひとつ。3匹の獅子舞は当時の藩主酒井忠勝が旧領地の武州川超から演者を連れてきたものです。
2023年「放生祭」
一番の見処
4つの演し物があり、それぞれの見処がある放生祭ですが、一番の見処はなんといっても9月17日13時より小浜市まちの駅に全演し物が集結する姿です。
ぜひ、日本遺産に登録されているお祭り「放生祭」を見に来てください。