小浜梅生産部会事務局
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会員向け情報
従事者向けアンケート結果
梅産地維持及び改革計画策定のための調査を行いました。ご協力ありがとうございました。
[対象] 小浜市内梅園 44件 [時期] 平成22年3月
Q1 従事者年齢・家族人員は?
考察
一番割合が多いのが70代、続いて50代、60代と、生産者の方の高齢化が見られますが、家族人員が多く豊かさが見える家族構成が多数報告されました。
Q2 生産している品種と出荷数量は?
【品種】
考察
調査対象の梅園では、紅映(べにさし)の生産が盛んです。
新平太夫は加工しやすいのですが、まだ多く栽培されている梅園は少ないようです。
【出荷数量】
考察
出荷指示を超えている梅園の方が多いのが現状です。
多く出荷すれば、値段が下がるのですが、「一日出荷するのが10kgしかないとなるとやる気もおこらない」との声もありました。
Q3 全体の収穫量の中で各品質の割合は?
考察
平均的に品質は高く、市場には質の良い梅が出回っているようです。
Q4 今後の栽培管理については?
後継者の有無
管理は今後どうしていくか
考察
後継者がいる梅園もある一方、廃園を検討している梅園もあるという結果でした。
Q5 一次加工については?
考察
ほとんどの方がJAに委託されています。
需要は梅干しや梅ジュースなど加工されたものが多く、自分で加工した方が利益になるのですが、なかなか仕事をしながらとなると、JAに委託するしかないのが現状のようです。
Q6 獣害被害状況は?
被害の面積はどれくらい?
被害の状況は?
考察
多いところは110a以上被害にあっている梅園もありました。
Q7 生産体制からの課題
@生産力、品質低下についてどう考えますか?
市場価格が低下しているため、価格の安定を望みます。
自家消費などで手を掛けた樹は減農薬でも高品質です。
有機物肥料を施肥するとイノシシの被害が多いです。
日曜日しか休みがなく防除が遅れる時があります。
A廃園面積が増加している現状についてどう考えますか?
後継者がなく、生産者が減る傾向にあります。
(梅園を維持するのが)金銭的に厳しいです。
コスカシバ・カイガラムシの防除が大変です。
梅オーナー制度で廃園をくい止めたいです。
考察
梅生産者の支えとして梅オーナー制度をスタートさせ、さらに「この梅オーナー制度で村おこししたい」という意見が出ました。
>>梅オーナーについて
Q8 販売対策からの課題
@出荷制限について
制限をしなければ価格低下が続き、産地の維持が難しいです。
中国および台湾から多く梅が輸入されているのが現状なので、輸入制限を行うこと、販売拡張の推進などがあげられます。
A低価格について
経済連やJA任せにせず生産者が主体で販売することで対応できないでしょうか。
梅酒や梅ジュースなど加工して売ることで消費を促す方法もあると思います。
考察
生産者の気持ちとしては、出荷制限をもっと緩和したいところですが、梅園全体のことを考慮すると制限はやむをえない対策であると思われます。
Q9 当部会での販売に対しての意見
積極的に参加するつもりだが、できればJAで販売拡大をお願いしたいです。
会合などの記念品として利用してはどうでしょう。
完熟新平太夫梅を梅干し漬けにして、都会の市場へ出荷してはどうでしょう。
考察
販売までの協力となると難しいという意見もありますが、将来的に地域一体となった福井梅産業の活性化に力を入れていきたいと考えています。
Q10 総合判断
考察
現在の状況を我慢せざるを得ない生産者がいるのが現状ですが、部会の活動に協力をしていくという積極的な意見もありました。新しい販売ルートや新商品の開発など、梅生産に夢がもてるような部会を目指します。